「音が鳴らしきれない」とはどういうこと?イヤホンやヘッドホンのよく言われる疑問を解説してみた【初心者に向けて】
※各種商品リンクはアフィリエイトに参加し利用しています。
こんにちは、むらくもです。
皆さんは、イヤホン・ヘッドホンを使っていますか?
非常に音良く楽しめますよね。
しかし、まだイヤホン・ヘッドホンについてあまり詳しく無い方は、イヤホン・ヘッドホンあるあるのようなものがイマイチ分からないかもしれません。
そこで今回は、
・イヤホン・ヘッドホンが「鳴らしきれない」はどんな状態?
・よく言われる「ドンシャリ」や「フラット」とは?
・イヤホンの「いい音」ってどんな音?
という、よくあるイヤホン・ヘッドホンに関する疑問について答えていこうと思います。
それでは行きます!
イヤホン・ヘッドホンが「鳴らしきれない」はどんな状態?
まずはこの疑問からです。
イヤホン・ヘッドホンが「鳴らしきれない」について解説します。
そもそもイヤホン・ヘッドホンは、再生する機器(いわゆるプレーヤー)に影響されるものが少なくありません。
特に、搭載されているドライバの数や、そのイヤホンのインピーダンス(電流の流れやすさ)によって変わってくることが多いです。
もちろんイヤホンの特性にもよるのですが、上記のことが鳴らすことに影響することが多いです。
では「鳴らしきれない」とはどういう状態なのか、ズバリそれは、「100%の本領発揮ができている状態と比べて、それくらいまでの音に聴こえない」という状態です。
一番よくある簡単な例で言いますと、スマホとDAP(デジタルオーディオプレーヤーの略)で聴き比べた時に、DAPではめちゃくちゃ良い音に感じるが、スマホで聴くとイマイチになってしまう状態です。
私の経験上、KZの『ZAS』などが該当します。
この『ZAS』は、インピーダンスは大きくはないのですが(24Ω)、ドライバが非常に多く搭載されています(7つのバランスドアーマチュアドライバと1つのダイナミックドライバ搭載)。
上記で書いた「イマイチの状態」はKZの『ZAS』で言いますと、音場(音の鳴っている位置が遠くから聞こえるような広さのこと)の広さです。
DAPで聴けば音が広く聴こえるのですが、スマホ(iPhone)で聴きますと、明らかに音場が狭くなった聞こえ方になります。
明瞭さ(音が消える最後まで聞こえたり、ノイズのようなものが聞こえたりしない状態)も、スマホになれば下がった感じがします。
これが具体的な「鳴らしきれない」状態です。
ただ注意してほしいのは、「スマホのみで聴いている人は、鳴らしきれないかどうかが分からない」ということです。
つまり、2機種以上を聴き比べて比較などをしないと、基本的には「鳴らしきれない状態」は分かりません。
ですから、「スマホでも音が最高にいい」と思っても、別に問題はないわけです。
ただ、音を鳴らすことに特化した「DAP」で聴くと、さらに高音質化することがほとんどなので、そこで初めて「鳴らしきれない」感覚があると思います。
ですから、DAPなどを2台目として入手した際、より音が良いことが分かると思いますので、そこまでまだやっていないという方は、ここはあまり考えなくても良いかもしれません。
また、最初はあまり「鳴らしきれない」感じがわからないかもれませんが、聴けば聴くほどわかってくると思いますので、経験も関わってくると思います。
また、『ZAS』の逆で「鳴らしやすいイヤホン」もあります。
1番の分かりやすい例は、Appleの『EarPods』でしょう。
このイヤホンは、iPhoneで聴いても全く問題なく音が聴けると思います。
また、KZで言えば『ZSTX』もそうでしょう。
この辺りは、スマホで聴いても良い音に感じやすく、またDAPとの差もあまりないです。
このように、「鳴らしやすい」イヤホンと「鳴らしにくい」イヤホンがありますので、自分の再生環境に合わせて、また自分の経験も含めて、自分に合ったイヤホンを選択してもらえると良いかと思います。
よく言われる「ドンシャリ」と「フラット」とは?
次はイヤホン・ヘッドホンの音の傾向についてです。
特に多いのがこの「ドンシャリ」と「フラット」ではないでしょうか。
まずは「ドンシャリ」から解説していきます。
「ドンシャリ」は、低音(ドン)と高音(シャリ)が強い音の傾向のことを言います。
有名なイヤホンで言えば、KZの『ZSTX』やAnkerの『Soundcore Liberty Air 2 Pro』などが該当するでしょう。
ではこの「ドンシャリ」ではどのような印象を受けるかと言いますと、分かりやすいところでは「迫力」が増します。
派手に聴こえることが多い傾向にあります。
ですから、ドンシャリのイヤホンのほとんどはリスニングに適しています。
楽しく聴けることが多いからです。
世の中のダイナミックドライバのイヤホンでは(特に低価格で)、ドンシャリが多いです。
ダイナミックドライバは低音を鳴らすのが得意ですので、ドンシャリの音になりやすいです。
一方ヘッドホンは、ダイナミックドライバを積んでいることがほとんどですが、音の傾向はダイナミックドライバだけでもかなり変わります。
ヘッドホンの種類によって音が変化していきます。
一方「フラット」とは「ドンシャリ」とは全く異なる傾向です。
「フラット」は「平坦」を意味するように、ほとんど脚色せずに全音域を満遍なく鳴らしてくれます。
有名なイヤホンで言えば、ゼンハイザーの『IE100Pro』やFinalの『A4000』などが該当します。
迫力を感じる「ドンシャリ」に対して「フラット」は、聴き疲れしづらい音になっています。
ドンシャリは迫力がある分、人によりますが聴き疲れしやすいです。
ですが、フラットであれば迫力はあまり大きくないので、サラッとした音に感じるため、長く聴きやすい音となっています。
どこかの音域が強いこともありませんのでフラットは「モニタリング(音を確認するなど)」に向いています。
DTMをする際やライブで音を確認する時にかなり利用されます。
もちろん、この音が好きという方も多いですので、ドンシャリと比べますとやや物足りなく感じる人もいますが、リスニングにも使えます。
ここまで「ドンシャリ」と「フラット」を説明しましたが、どちらにも良さがありますので、最終的には個人も好みになります。
自分はどっちの方が楽しく聴けるかで判断していただければと思います。
イヤホン・ヘッドホンの「いい音」ってどんな音?
最後は、よく言われる「いい音だ〜」とはどんな状態かについて説明します。
結論から言いますと、ここは完全に個人の好みになってしまいます。
このイヤホン・ヘッドホンの音が自分に合っているか、ここが判断のポイントになります。
ですが判断のポイントになるとこはいくつかあります。
いくつか挙げますと、
- 低音が深い(ズーンと重みを感じる)
- 高音域が綺麗
- ボーカルの輪郭がハッキリ
- 迫力をしっかり感じる
- 音場が広く、鳴っている場所が分かる(定位感)
などがあります。
ここから、自分に合った判断材料を見つけて、それが該当するものがあれば、それが「いい音」になります。
特にイヤホン・ヘッドホンの初心者の方は、家電量販店やeイヤホンなどのショップへ行って、自分に合う音を見つけることをオススメします。
今ではかなり多くの種類のものがありますから、上記に該当する一般的な「いい音」のイヤホン・ヘッドホンはたくさんありますから、あとは自分の好きな音の傾向を見つけると、より自分に合った「いい音」を見つけることができます。
ぜひ参考にして、「いい音」を探してみてください。
まとめ
というわけで今回は「イヤホン・ヘッドホンのよくある疑問」についてまとめました、皆さんいかがだったでしょうか?
イヤホン・ヘッドホンの世界は奥深く非常に楽しいので、この記事から興味を持たれた方は、ぜひ何かしらのアクションを起こしてみてください。
以上でこの記事は終了です、ここまで読んでくださり、ありがとうございました!