【レビュー】昔のウォークマンは今買うのはアリ?『NW-S13』を購入して検証!【おすすめ,Walkman,ガジェット,Sシリーズ,ソニー】
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どうもこんにちは、そらのむらくもです。
先日、リサイクルショップで見つけた中古のウォークマンが驚くほど安く売られていました。
型番は『NW-S13』です。
好奇心から手に入れましたが、正直なところ音質は未知数でした。
そこで今回は、この『NW-S13』を試して、他のDAPやUSB-DACと比較して実力を検証してみたいと思います。
それでは、始めてみましょう。
概要
まず、今回紹介する『NW-S13』の概要から説明していきましょう。
このモデルは2014年に発売され、現在から9年前の製品です。
音質面では「DSEE」による圧縮された高音域再現や、「クリアフェーズ」によるクリアなサウンド再現など、古い機種ながら様々な機能が備わっています。
バッテリー持ちもかなり良い印象で、最大で77時間の音楽再生が可能です。
Bluetooth機能も搭載され、ワイヤレスイヤホンやヘッドホンとの組み合わせも可能です。
語学学習に役立つ機能やラジオ、アラームなど、音楽以外の機能も充実しています。
これが『NW-S13』の主な仕様の紹介となります。
音質について
続いて音質について紹介しますが、最初に『NW-S13』の音質を詳しくレビューし、その後に他の機種との比較も行ってみたいと思います。
なお今回使用したイヤホンはKZの『ZAR』です。
『ZAR』を使って『NW-S13』を初めて聴いた印象は、十分に響き渡り、かなり高音質に感じました。
昔の機種という先入観から、それほど期待はしていませんでしたが、『NW-S13』での音質はスマホの直挿しとは異なる次元の音質と言えるでしょう。
『ZAR』の明るいトーンがしっかり再現され、解像度も相当に高い水準でした。
透明感があり、クリアな音質を楽しむことができました。
細かい音もクリアに聞こえ、音の情報量も非常に豊富でした。
また、『ZAR』の特有のドンシャリの傾向も変わらず、迫力も感じられました。
低域の重みもしっかり感じられ、高域もやや強めですが、刺さることはなく、『ZAR』のちょうどいいドンシャリのバランスが十分に保たれていました。
広い空間も感じられました。
今回の『ZAR』はiPhoneでは完全には鳴らしにくいですが、『NW-S13』なら全く問題がなく、鳴らし切れる印象を受けました。
音質面でかなり満足できるものではないでしょうか。
ただし、『NW-S13』で聴いていて1点だけ気になる点がありますので、それを紹介いたします。
それは純粋な自然な音を期待すると、そこまでとは言い切れないところです。
昔の機種ならではの妥協点かもしれませんが、自然さがあまり感じられない印象を受けました。
特に音の滑らかさがやや欠け、若干荒い印象を受けました。
一部ではデジタルのようなザラザラとした音が聞こえ、全体的には自然な印象を受けませんでした。
これは正直欠点と感じる部分ですが、それでも9年前の機種がこれほど満足できる音を奏でることは、やはりウォークマンの素晴らしさを感じさせる結果となりました。
高音質を楽しむことができるため、非常に良い印象を抱きました。
音質を他の機種と比較
続いて、他の機種の音質と比較していこうと思います
比較するのはiPhoneの直挿し、AGPTEKのMP3プレーヤー、そしてShanlingのUSB-DAC『UA3』です。
iPhone直挿しとの比較
まずはiPhone直挿しとの比較について触れてみましょう。
iPhone直挿しとの比較では、はっきりとした差が現れました。
音の情報量や解像度が大きく異なります。
特に、KZの『ZAR』は鳴らしにくいイヤホンであり、iPhone直挿しではしっかり鳴らすにはなかなか難しいと感じるでしょう。
トーンの明るさはありますが、細かい音の聞き取りやすさにおいては差が顕著です。
もちろん、iPhone直挿しでも十分に音楽を楽しむことはできますが、音楽再生専用機と比較すると、大きな違いを感じる印象でした。
AGPTEKのMP3プレイヤーとの比較
次に、以前にもレビューしたAGPTEKのMP3プレーヤーとの比較について見ていきましょう。
こちらでも、音の情報量においては明らかな差が現れました。
クリアさはある程度感じますが、やはり聞こえる音の数においては差があります。
また、AGPTEKのmp3プレーヤーは低域があまり出ないため、『ZAR』の特徴であるドンシャリがやや弱くなりがちです。
そのため、迫力の面でも『NW-S13』が圧倒的に優れていました。
音楽再生機としてのAGPTEKのmp3プレーヤーと比べても、『NW-S13』の方がかなり良かった印象です。
9年前のウォークマンとは思えない完成度に改めて感心しました。
Shanling『UA3』との比較
最後に、ShanlingのUSB-DAC『UA3』との比較を行ってみましょう。
発売日が全く異なる『NW-S13』と『UA3』ですが、個人的に正直、『UA3』が優勢かなと思っていました。
しかし、その心配は不要でした。
『NW-S13』も『UA3』に対して十分に対抗できるレベルでした。
確かに解像度の面では、『UA3』が音の情報量が多く、クリアに感じました。
しっかり聴き比べると差が出ます。
しかし、ドンシャリの傾向や空間の広がりにおいては、ほとんど差を感じませんでした。
言い換えれば、両機種とも『ZAR』を満足いくレベルで鳴らし切ることができたわけです。
そして、解像度が『UA3』の方が優れていると感じるほどで、『NW-S13』も大きく差をつけられた印象はありませんでした。
9年前のウォークマン、驚くべき結果となりました。
ここまでが、音質でさまざまなデバイスとの比較でした。
機能面について
続いて、音質以外の機能面で『NW-S13』を使って感じた、良かった点・残念な点をまとめていきます
良かった点
まずは良かった点からご紹介します。
まず、驚くべき点はサクサクとした動作です。
昔の機種なので心配していましたが、音楽再生だけでなく、本体の起動の時間もかなり短く、問題ありませんでした。
次に、本体のサイズが非常に小さいことです。
↑iPhone XS Maxとの比較
このウォークマンは携帯性が抜群で、どこでも手軽に高音質を楽しむことができます。
そして、バッテリーの持ち時間も素晴らしい点です。
最大77時間の音楽再生が可能なので、一度で使い切ることはほぼありません。
この小さな本体で77時間もの音楽再生ができるのは、驚異的と言えるでしょう。
以上が、良かったと感じたポイントです。
残念な点
次に、私が少し残念に感じた点についてお話しします。
個人的に、『NW-S13』を使用する上で不満に感じた点は一つです。
その唯一の不満点は、ストレージの拡張ができないという点です。
今回購入した『NW-S13』は、わずか4GBのストレージしか搭載されておらず、かなり小さな容量です。
私が主にFLAC形式で音楽を取り込むことが多いので、ファイルサイズが大きくなりがちです。
したがって、microSDカードなどでストレージを拡張できれば、さらに良かったと感じました。
『NW-S13』についてまとめ
最後に、今回中古で手に入れたウォークマン『NW-S13』がオススメかどうかについて述べてみましょう。
総括すると、Amazonなどで手軽に入手可能な安価なmp3プレーヤーやDAPを検討するなら、中古のウォークマンが良い選択だと感じました。
実際に使用してみて、音質がかなり優れていることに加え、中古なら手頃な価格で入手できる点が魅力的でした。
もちろん、『NW-S13』はAndroidを搭載しておらずストリーミングには非対応ですが、音源を所有している方には非常におすすめできると思います。
DAPを手に入れたいが初心者向けの手頃なモデルを探しているなら、リサイクルショップで手に入れる手段もアリだと感じました。
ただし、ストリーミングを楽しみたい場合はShanlingの『UA3』などUSB-DACがより適しています。
こちらはスマホに接続することで直接再生が可能です。
しかし、音源を所持しているなら、ウォークマンでも十分な選択肢です。
iTunes Storeやmora storeなどで音源を購入している方にオススメできます。
中古でウォークマンを手に入れることは、初めてのDAPとして非常におすすめできる購入方法だと感じました。
デジタルオーディオプレーヤーの最初の一台として十分に満足できる選択肢ではないでしょうか。
終わりに
というわけで今回の記事では、中古のウォークマン『NW-S13』をじっくりレビューし、他の機種との比較も行いました、皆さんいかがだったのでしょうか?
9年前のモデルにもかかわらず、驚くべき完成度を持ち、今なお十分に通用する水準に達していると感じました。
音楽をより楽しむための選択肢として、興味がある方はぜひ一度チェックしてみてください。
というわけで今回の記事は終了です、最後までご覧いただき、ありがとうございました!
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