【レビュー】ドンシャリ最高峰更新!KZ『ZAR』が過去最高の空間表現力!過去作『ZAS』との比較も!【ガジェット,イヤホン,中華イヤホン,ZAX,有線イヤホン】
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こんにちは、そらのむらくもです。
本日は、KZの最新8ドライヤホン『ZAR』をご紹介しようと思います。
KZの『ZAX』や『ZAS』など7BA+1DDイヤホンはフラグシップモデルとして高い評価を受けていましたが、今回は『ZAS』の後継機種として『ZAR』が登場しました。
というわけで今回の記事では、新たな『ZAR』の特徴や、前作の『ZAS』との進化点について解説していきます。
それではさっそく見ていきましょう。
概要
まずは概要からお伝えします。
KZのハイエンドイヤホン『ZAR』の外箱は『ZAS』などと同様に豪華版で、ケーブルにはシルバーケーブルが入っていました。
次に特徴を解説します。
『ZAR』は7つのバランスドアーマチュアドライバーと1つのダイナミックドライバーを備えたハイブリッドドライバー構成です。
これは過去に登場した『ZAX』や『ZAS』という8ドライヤホンシリーズの3代目モデルとなります。
また、qdc接続のケーブルにも対応しており、リケーブルも可能なのでバランス接続も楽しめます。
音質
ここからは音質についてお話しします。
まず一聴して感じたのは、音場の広さです。
正直、この広さには本当に驚かされました。
以前にKZの前作の『ZAS』で広い音場に感動したことがありましたが、『ZAR』ではそれを超える大きな空間で音が広がっているような印象を受けます。
たとえるなら、ホールのような広い空間で聴いているようなイメージです。
さまざまな楽器の音が、あちこちで鳴っているのが分かります。
この空間表現力は、これまで私が試したイヤホンの中でもトップクラスだと言っても過言ではありません。
次に、音の分離感と解像度のクオリティについても素晴らしかったです。
この部分では、以前レビューしましたKZ『AS16 Pro』に匹敵するレベルの実力を感じました。
『AS16 Pro』はトーンが明るく、奥深い音までしっかり聴き取れると以前のレビューで述べましたが、『ZAR』もまさに同じ感覚でした。
明るいトーンと高い解像度には本当に感動しました。
もちろん、このクリアな音質はボーカルにも言えており、細かい表現も十分に聴き取ることができました。
さらに、分離感も『AS16 Pro』に匹敵するレベルまで向上しており、楽器の音を容易に区別することができるほどで、例えればモニターイヤホンクラスの性能でした。
ボーカルにおいても、高い分離感を生かして細かい表現がより分かりやすくなっていました。
広い音場でハイレベルな分離感と高解像度という点で、これだけでもかなり素晴らしい印象を受けました。
次に音の傾向ですが、『ZAR』の音は弱ドンシャリという傾向がありました。
KZらしい低域と高域の強いドンシャリサウンドが特徴的ですが、音が広がっているため、音の近さはあまり感じられません。
迫力よりも空間を広く感じるような印象で、一歩引いて聴くような感じですので、音の近さによる迫力はあまりありませんでした。
モニターイヤホンではなく、超強いドンシャリサウンドでもなく、間のような弱ドンシャリということで、低域から高域までのバランスは非常に良いと感じました。
特に低域は強いですが、音が遠くにあるように感じられるため、超強い印象はありません。
例えば、KZの『ZSTX』は音が近く、迫力満点の音ですが、『ZAR』は一歩引いて上品な低域の音が特徴的でした。
逆に言えば、超強いドンシャリが好きな方にはあまり合わないかもしれませんが、弱ドンシャリで迫力はしっかりと感じられるため、一般的に迫力が感じられないことはないと思います。
『ZAS』との比較
それではここからは、気になる方も多いであろう、KZの『ZAS』と今回の新製品『ZAR』を比較してみたいと思います。
まずは結論から述べますと、『ZAR』は『ZAS』より確実に進化していますが、すべてがアップグレードされたわけではない、という感じです。
それでは順を追って詳しく説明していきます。
一番大きな進化と言えるのは、やはり分離感と解像度でしょう。
この点では『ZAR』が圧倒的な勝利を収めました。
『AS16 Pro』のようにトーンが明るく、分離感に優れているため、細かい音も非常に聴きやすいです。
対比すると、『ZAS』はやや暗い印象を受けるため、奥の音まで聴き取りづらいと感じました。
また、音場の広さでも『ZAR』の方が広く感じられます。
『ZAS』も十分に広いのですが、『ZAR』の方がさらに広がりを感じることができます。
広い空間でトーンが明るく、分離感が優れている点で、『ZAR』の方が優れているという感じがしました。
これらの要素において『ZAR』は確かに進化していると言えるでしょう。
それでは、ここまで見ても完全なアップグレード版ではない理由をお伝えします。
それは迫力が影響しています。
低域量自体はあまり変わらないように感じましたが、音の近さによって差が出ました。
『ZAR』は広い空間で音が鳴っているため、一歩距離を置いた印象がありました。
その一方、『ZAS』の方が空間がやや狭いため、音が逆に近く感じられます。
その結果、音の近さによるガッとくる密度感が強かったため、『ZAS』の方が迫力を感じることができました。
一方、『ZAR』はナチュラルなサウンドに近い印象でした。
ただ両方とも弱ドンシャリの特性を持ちつつ、音の近さが自然で不自然さを感じませんでした。
したがって、この点は完全に個人の好みによって分かれる部分であり、どちらを選択するかは好みに応じる必要があると思いました。
迫力を重視するなら『ZAS』が、空間の広さやナチュラルな音を重視するなら『ZAR』が適しているでしょう。
それではここからは、私が使ってきて感じた良かった点と残念に思った点をまとめてみたいと思います。
良かった点
まずは良かった点についてです。
最初に挙げるのは、何と言っても音質です。
私の中ではトップクラスに気に入った音質で、このイヤホンを手に入れて本当に満足しています。
弱ドンシャリでめちゃくちゃ広い空間が楽しめる点が、非常に良かったです。
次に装着感です。
正直、イヤホン本体がZASよりもやや厚みがあるかなと心配していましたが、実際に装着してみると全く気になりませんでした。
軽快な着け心地で、長時間使用しても快適でした。
そして見た目も良い点の一つです。
前作の『ZAS』の金とのツートンデザイン同様でしたが、今作の『ZAS』も好みで、黒一色でカッコいい印象を受けました。
デザインはこれまでのKZとは異なる形状で、メカメカしく男心をくすぐるデザインに感じられました。
このイヤホンの良い点は音質、装着感、そして見た目ではないでしょうか。
残念な点
残念に思った点は一つだけ、それは値段です。
『ZAS』よりもかなり高額になってしまいますので、十分『ZAR』は 『ZAS』より進化していているとしても、やや手を出しづらい価格ですよね。
初代の『ZAX』と二代目の『ZAS』はあまり値段が変わらなかったのですが、三代目の『ZAR』は急にバコーンとあがってしまいましたので、ここだけ残念に思ってしまいました。
ただ、それ以外では私には不満に思う点はありませんでしたので、かなり満足したイヤホンでした。
まとめ
そこで、今回はKZの『ZAR』をレビューしました、皆さんいかがだったでしょうか?
KZのハイエンド最新イヤホンということで、期待を裏切らないクオリティのイヤホンでした。
実際の使用感は想像以上の進化で、非常に気に入るイヤホンとなりました。
興味がある方はぜひチェックしてみてください。
以上でこの記事は終了です、最後までご覧いただき、ありがとうございました!